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肌荒れに悩む人が青汁を選ぶ前に知っておきたい栄養素の話

「最近、肌の調子がずっと悪い」「スキンケアを変えても良くならない」。こういう悩みを抱えている方に、一つ聞いてみたいことがあります。最近、ちゃんと栄養摂れていますか。

管理栄養士の桐山結衣です。以前は美容クリニックで栄養指導をしていました。現場にいた頃から「肌トラブルの根っこは食事にあった」というケースを本当にたくさん見てきました。かくいう私自身も20代後半にひどい肌荒れを経験して、食生活を一から見直すことでようやく改善できた一人です。あの経験があるからこそ、今の仕事をしています。

最近、肌ケア目的で青汁に注目する方が増えています。ただ「なんとなく身体に良さそう」で選ぶのはもったいない。どんな栄養素が入っていて、それがどう肌に関わるのかを知っておけば、続けるモチベーションになりますし、自分に合っているかの判断もしやすくなります。今回は、青汁を手に取る前に押さえておきたい栄養素の話を整理してお伝えします。

青汁に含まれる「肌に関わる栄養素」を知っておこう

青汁の主原料として多いのが大麦若葉やケールです。これらの素材には、肌のコンディションに関わる栄養素が複数含まれています。中でも押さえておきたいのが、ビタミンB群・ビタミンC・亜鉛の3つです。

まず、ビタミンB2とB6について。この2つは皮膚の新陳代謝をサポートする栄養素です。厚生労働省が定める栄養機能食品の基準でも「皮膚や粘膜の健康維持を助ける」という機能表示が認められています。B2が不足すると口角炎や肌荒れを起こしやすくなり、B6が足りないと脂漏性皮膚炎のリスクが高まります。どちらも水溶性ビタミンなので体に溜めておくことができず、毎日コツコツ補給する必要があります。私が栄養指導をしていた時も、肌荒れに悩む方のビタミンB群不足は珍しくありませんでした。

次にビタミンC。コラーゲンの合成に欠かせない栄養素として有名です。第一三共ヘルスケアの情報サイトでも、肌荒れ予防にビタミンCが重要であると紹介されています。さらに抗酸化作用も持っているため、紫外線やストレスによる肌ダメージの軽減にも一役買います。こちらも水溶性で一度に大量摂取しても排出されてしまうので、少しずつこまめに摂るのがコツです。

そして、意外と見落としがちなのが亜鉛。亜鉛は皮膚のタンパク質合成やターンオーバーに深く関わるミネラルで、不足すると皮膚炎やかさつき、傷の治りが遅くなるといった症状が出ることがあります。公益財団法人長寿科学振興財団の情報によると、日本人の亜鉛摂取量は推奨量を下回る傾向にあり、普段の食事だけでは足りていない可能性がある栄養素です。

ここまでをまとめると、青汁に含まれる「肌に関わる主な栄養素」は次の通りです。

  • ビタミンB2・B6:皮膚の代謝を促し、肌荒れを防ぐ
  • ビタミンC:コラーゲン合成と抗酸化で肌を守る
  • 亜鉛:ターンオーバーを正常に保つ

食物繊維と腸と肌のつながり

ビタミンやミネラルに加えて、もう一つ知っておきたいのが食物繊維と肌の関係です。「腸が荒れると肌も荒れる」という話を耳にしたことがある方は多いと思います。実はこれ、栄養学的にもきちんと根拠がある話です。

食物繊維は腸内の善玉菌のエサになり、腸内環境を整える働きがあります。善玉菌が食物繊維を分解する過程で短鎖脂肪酸という物質が作られ、これが腸内を弱酸性に保つことで悪玉菌の増殖を抑えてくれます。腸内環境が改善すると栄養の吸収効率が上がり、老廃物の排出もスムーズに。便秘がちな時期に吹き出物やくすみが出やすくなった経験がある方は、まさに腸と肌のつながりを体感しているわけです。

青汁にはビタミンやミネラルだけでなく食物繊維も含まれているため、腸内環境ケアと栄養補給を同時にカバーできます。「肌ケア目的で青汁を選ぶ」という発想は、栄養学の観点から見ても理にかなった選択です。青汁の肌への効果について栄養素別にもっと詳しく知りたい方は、青汁の肌への効果を栄養素の観点からまとめたこちらのページも参考にしてみてください。

まとめ

肌荒れの原因が食事にあるケースは、想像以上に多いです。青汁は万能薬ではありませんが、ビタミンB群・ビタミンC・亜鉛・食物繊維といった肌に関わる栄養素をまとめて手軽に補えるのは大きなメリットです。

ただし、青汁だけ飲んでいれば肌が良くなるわけではありません。睡眠の質、ストレスとの付き合い方、そして基本的な食事バランス。この土台があってこそ、青汁の栄養素が活きてきます。スキンケアと同じくらい、身体の内側に目を向けること。足りない栄養素を底上げする感覚で、まずは1日1杯から始めてみてください。